【10】幅広く多くの支持を「寄付」で判定する。
1.PSTは幅広く多くの支持があるかをチェックします。
認定NPO法人制度の認定基準で中心となるのは、パブリック・サポート・テスト(Public Support Test:以下、PST)です。PSTは、皆さんの団体が幅広く多くの市民から支持を受けている団体なのかを、「寄付」を物差しにして判定します。「寄付=団体への信任・支持」と捉え、多くの市民から寄付を受けている(支持されている)公益性・公共性の高い団体は、PSTをクリアできるように設計されています。
2.有利な基準を選択できます。
PSTには「相対値基準」「絶対値基準」「条例個別指定基準」の3種類の基準が設けられています。この中から、皆さんの団体に一番有利な基準を自由に選択できます。
3.相対値基準は「収入の2割以上寄付」。
相対値基準は「収入の2割以上が寄付であること」が求められます。「寄付の割合」で判定を行うもので、2001年の制度創設当初からある基準です。
4.絶対値基準は「3,000円以上の寄付者が100人以上」。
絶対値基準は「3,000円以上の寄付者が100人以上であること」が求められます。「寄付者の数」で判定を行うもので、2011年から導入された新基準です。
5.条例個別指定基準は特殊な基準です。
条例個別指定基準は、相対値・絶対値基準と異なり、幅広く多くの支持を「寄付」ではなく、議会からの「条例個別指定」で判定します。全国どこでも使えるわけではなく、対応した制度が整っている都道府県・市区町村だけで活用できる基準です。