行政 : 民主・鳩山氏「政府NPO税制は羊頭狗肉」
5日午後から、国会衆院本会議で森首相の施政方針演説など政府4演説に対する各党代表質問が始まった。質問一番手の民主党鳩山代表は、代表質問の中で、「政府の考えるNPO税制は羊頭狗肉にすぎません」と、政府のNPO支援税制案を批判した。
NPO支援税制は、昨年12月の与党3党の税制改正大綱で今年10月からの導入が決まり、この国会で法案が審議される予定となっている。
NPO支援税制は、一定の認定を受けたNPO法人(認定NPO法人)に対する法人や個人からの寄付金・相続財産などが税の控除となる仕組みだが、この認定NPO法人になるための要件が厳しすぎて、多くのNPO関係者から不満の声が上がっている。
鳩山氏の代表質問における関連部分は以下の通り。
ITの活用は、国籍や言語、人種や宗教などの違いによって分断されてきた時
代に決別し、あらゆる境遇と地位にある人たちが、地球市民として「共生」す
る新しい時代を築く可能性をもっています。その新しい技術と人権保障が結び
つくなら、21世紀は「共生の時代」「人権の世紀」となることでしょう。
その新しい流れを現実のものとする力の現れが、環境NGOなど開かれた公益を
実現する様々なNPOの誕生と、その国境を越えた活動です。この地球上に「共生
の文化」を育むためにも、NPO法人の多くが自由に活動できるための税の支援策
を早急に実現したいと考えています。政府の考えるNPO税制は、羊頭狗肉にすぎ
ません。