行政 : 犬山市で「総合的なNPO支援条例」
愛知県犬山市は、4月に「犬山市市民活動支援に関する条例」を制定した。
この「犬山市市民活動支援に関する条例」の特徴は、基本理念、市民活動団体の登録、市民活動支援センタ-の設置、市民活動支援基金の設置、市民活動団体への資金等の助成、市民活動促進委員会の設置等の複数の措置が盛り込まれていることだ。
犬山市は、「自治体の中には、基本理念を定めた条例もあるが、今回犬山市が定めたように、具体的な支援策を総合的に整備し一つにした条例は全国でも初めてだ」としている。
犬山市としては、この条例により今夏までに、「市民活動支援センタ-」を整備し、運営を市と市民活動団体で行うとしている。
助成は市の予算から直接行うとしており、募集による公募方式で、学識経験者と市民活動経験者等でつくる市民活動促進委員会の審査を経て決める予定である。
また、市民活動基金は市民からの寄附1,000万円を基に、新年度予算から積立金500万円と助成金100万円を計上し犬山市市民活動支援基金を設置した。
基金は、「自主的かつ積極的な市民活動を促進する目的に活用する」とし、(1)市民活動の普及啓発事業の経費(2)市民活動を支援する事業の経費(3)その他市民活動に関する事業の経費の事業にあてるものとしているが、具体的使途に関しては、これから市民活動促進委員会で検討する予定であるという。