行政 : 東京都で福祉関係NPO支援の人材バンク創設
東京都は、5月8日より福祉系のNPO等を支援する事業として、会計・税務、人事・労務に詳しい人を派遣する「ナレッジバンク」事業を開始した。
これは、退職した企業OBのうち、組織運営関連、財務関連(税務・会計・経理)、労務関連(雇用・福利厚生)、NPO法人格取得申請等、その他(助成金申請折衝、パソコン操作指導、広報支援等)の専門知識を持つ人にボランティアとして登録してもらい、事前研修を行った上で、必要なNPO等の依頼により、登録された人=「ナレッジバンク派遣員」を団体に3ケ月間派遣する。
「ナレッジバンク派遣員」は、1週間に2日から3日程度、派遣先団体に出向き、ノウハウの提供等をして問題の解決を図るというもの。
ナレッジバンク派遣員には、謝礼はないが交通費相当額は支給する予定としている。
事業実施は、ナレッジバンク派遣員募集に関しては(特)NPO人材開発機構へ、ナレッジバンク派遣希望団体募集に関しては、(財)東京地域福祉財団へ、それぞれ委託して行う。
「ナレッジバンク派遣員」の募集は、第一回目は5月8日から6月15日迄。
派遣希望団体の募集は、第一回目は、5月8日から6月22日までを予定している。
都では、高度成長を支えてきた企業人材は、退職後その能力を活用する機会が必ずしも恵まれていないとして、こうした人材をボランティアとして募り、その適性に応じて福祉系NPO等のニ-ズとコ-ディネ-トすることにより、団体の安定的な運営を期待できるとしている。
この事業の問い合わせ先は、東京都福祉局総務部福祉改革推進課(03-5320-4008)。