行政 : 奈良、認証期間を3ヶ月以内で
奈良県は、NPO法人の認証にかかる期間を申請から3ヶ月以内にするとした目標値を定めた。(法律では4ヶ月以内)。来年1月から実施する。
奈良県は、12月5日に、行政事務の処理期間を定めた要綱の約95%を見直し、その処理期間を半減、短縮する事を発表した。
その中にNPO法人の設立認証期間も含まれている。
NPO法第12条2項では設立認証審査期間は縦覧後2ヶ月以内とされているが、平成14年1月からこの期間を標準処理期間の目標値として1ヶ月以内とするとしたもの。
これにより、奈良県においては、NPO法人の設立申請は、県が申請書を受理した後、2ヶ月間縦覧させ、1ヶ月以内(目標値)の審査期間を経て、認証・不認証の決定が出ることになる。
従来より1ヶ月早まり、画期的措置となる。
認証期間の短縮は、NPO側から要望されていたことだが、今回のNPO法の見直し論議でも、所轄庁側から反対意見が出るなどして、実現は困難といわれていた。
奈良県が、目標値ではあるが、認証審査期間を半減させたことで、法改正に関しても再び議論が起こる可能性がある。
なお奈良県のNPO関係を取扱ボランティア推進係員は3名で、NPO法人認証は約1名である。
また、同県では、平成10年12月から平成13年11月30日迄のNPO法人申請受理数は44件、認証は42法人となっている。
奈良県としては、企業の経済活動を促進し、雇用拡大につなげたいということで、行政事務の処理期間を短縮する方向で見直した。
今回県では、事務処理要綱で処理期間を定めているのは1,350件(即日交付を除く)。
その内法令で期間を定めたものを除く1,008件については期間を半減、270件について短縮、その他地元の同意を必要とする14件のうちの6件を完全撤廃した。