行政 : 世帯年平均寄附ついに2千円台に
2月8日、総務省統計局は平成13年1月~12月の1年間の家計調査結果を発表した。それによれば、平成13年に一世帯が支出した寄附金額は平均で2670円。昨年までは、3千円台で推移してきたが、大きく3千円を割り込んだことになる。
総務省の家計調査は、農林漁家世帯を除く二人以上の世帯を対象として、約600の購入品目別の支出に関して詳細な調査を行ってきている。
昭和62年(1987年)から「寄附金」の品目も加わっている。
平成2年(1990年)からの一世帯あたりの寄附金額の推移を見ると、阪神淡路大震災が起きた平成7年(1995年)が5834円と最も高額となっているが、その後は3千円台をゆるやかに下降してきていた。平成13年にはついに2千円台となった。
この寄附金額の低下には長引く不況が大きく影響していると思われる。
NPOへの期待も高まっていることを考えると、寄附を促進するために、寄附者へのインセンティブとなるNPO支援税制の改正は急務といえる。
なお、平成2年から13年までの一世帯あたりの年平均寄附額の推移は以下の通りである。
平成2年(1990) 3,451円
3年(1991) 3,894円
4年(1992) 3,405円
5年(1993) 3,412円
6年(1994) 3,145円
7年(1995) 5,834円
8年(1996) 3,250円
9年(1997) 3,594円
10年(1998) 3,249円
11年(1999) 3,172円
12年(2000) 3,199円
13年(2001) 2,670円