行政 : 豊島区でも補助金見直し実施
1月29日、東京都豊島区の補助金等審査委員会は、平成14年度「区民活動支援事業補助金」に申請のあった233事業(申請総額4396.6万円)を検討した報告書を区長に提出した。28事業(259.3万円)は廃止すべきとしている。区は同委員会の意見を新年度の予算に最大限反映する方針である。
豊島区(人口23.3万人、高野之夫区長)は、平成12年に補助金制度改革を目的に「補助金等検討委員会」(学識経験者2名、区民代表3名、行政経験者1名)を設置し、新たな補助金制度のあり方を検討した。
この「補助金等検討委員会」が、平成13年3月に、提言した補助金制度改革の基本的な考え方は以下の2つ。
- これまでの全ての補助金を一旦廃止したうえで、事業補助に一本化する。
- 新たな事業補助を、区民の重要政策を実現するための補助金に大別する。
区はこの提言を受け、平成13年4月に区民活動支援事業補助金の個別評価をすることを主な目的とした「補助金等審査委員会」(5人)を設置した。
この「補助金等審査委員会」は、平成14年度に申請された「豊島区区民活動支援事業補助金」を評価・検討し、そのうちの28事業(259.3万円)は廃止すべきとした「意見書」を、平成14年1月29日に区長に提出した。
区は、同委員会の審査結果を平成14年度予算に最大限反映するとして、28事業(259.3万円)を削減するとした予算案を議会に提案している。
この「補助金等審査委員会」の審査方法は概略以下のとおり。
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審査の対象事業:
- 平成14年度「豊島区区民活動支援事業補助金」に申請のあった233事業(申請総額4396.6万円)。
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個別の評価方法:
- 採点項目は、グループの適切性、事業の適切性、活動報告の適切性など10項目。1項目を5点満点の点数評価で5人の委員が採点し、250点を満点とした。
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点数評価ランク:
- 点数による評価ランクは、150点以上をA(特に交付しても問題がない事業)、130点~149点をB(原則交付だが、検討の余地がある事業)、130点以下をC(交付すべきではない事業)の3ランク。
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審査結果の事業:
- この結果、Aランクに該当する事業は112、Bランクの事業は93、Cランクの事業は28。
詳細は、豊島区のホームページで。以下を参照。
http://www.toshima.ne.jp/~city/index_04.html