行政 : NPO支援税制、満1歳に
昨年10月1日に施行されたNPO支援税制は、今日、満一歳の誕生日となる。この一年間に、国税庁長官の認定を受けて、NPO支援税制の対象法人である「認定NPO法人」になれたのは、全国で8つのNPO法人のみであった。
2001年3月に成立したNPO支援税制は、2001年10月1日に施行され、今日、一周年を迎える。
NPO支援税制は、成立時からすでに認定要件が厳しすぎ、ほとんどのNPO法人が認定を受けられないであろうことが指摘されていた。その予想どおり、この一年間で認定を受けることができたのは8法人のみという結果となった。現在、NPO法人の数は、約8000団体にも達しており、「認定NPO法人」の比率は、全体の0.1%に過ぎない。
認定の要件が厳しすぎること、また、収益事業にかかる法人税への施策が盛り込まれていないことから、現在、政府においてもNPO支援税制の改正が検討されている。
今月始まる臨時国会、また12月に発表される税制大綱で、NPO支援税制が改正されるかどうかが決まるため、現在、改正のための運動がNPO側から展開されているところだ。
この一年で「認定NPO法人」の資格を得ることができたのは、次の8つの法人である。
(五十音順)
- 国境なき医師団(東京都新宿区)
- 三曲合奏研究グループ(群馬県高崎市)
- 二十一世紀協会(東京都八王子市)
- 日本ガーディアン・エンジェルズ(東京都港区)
- 日本テニスウェルネス協会(東京都世田谷区)
- プロジェクト・ホープ・ジャパン(東京都武蔵野市)
- やまなしおもちゃライブラリー(山梨県東八代郡中道町)
- ワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区)
上記、認定NPO法人のリストは、国税庁の次のホームページにも掲載されている。
http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm