行政 : セールスフォース、NPOを支援
情報技術ベンチャーの(株)セールスフォース・ドットコム(本社:東京)は、5月22日、NPO支援を中心とした、2003年度の社会貢献活動計画を発表した。具体的には、社員の労働時間の1%をNPO活動に使うことを促す新制度を導入する。NPOでの活動時間は業務と認め、賃金を保障する。対象となるNPOは、NPO法人またはそれに順ずる団体で、社外メンバーも含めた委員会による審査によって決定する。
情報技術ベンチャーの(株)セールスフォース・ドットコムは、米国セールスフォース・ドットコムの日本法人。企業における営業生産性向上システムをインターネットで提供する事業を展開している。設立3年目を迎えた同社は、5月22日、2003年度の社会貢献活動として、次の4つの活動計画を発表した。
- 社会貢献部の設置
- 社員の労働時間の1%をNPO活動に使うことを促す新制度の導入。目標として、今年度は、1人年間20時間。この活動時間は業務と認め、賃金を保障する。とりわけ、地域に根ざした子供たちへの支援活動として、パソコン指導、職場見学、本の読み聞かせなどに取り組む予定。
- 東京都公立学校の教員を対象とした夏休みベンチャー企業研修。
- NPOに対して、同社の企業向けソフトを無料で提供する。また、会員管理、プロジェクト管理、スケジュール管理などに活用するためのサポートも無償で提供し、業務の効率化を支援する。
同社は、これまでも、3つのNPO法人への同社製品の無料提供、毎年2名の東京都公立学校教員を対象とした夏休みベンチャー企業研修などの社会貢献活動を行ってきた。今回の新しい取り組みにより、その活動をより推進して、社会と協調する企業文化を鮮明にしていきたいとのこと。
さらに今後、同社は、最終利益の1%を拠出したファンドを作り、NPOへの支援をより推進していく予定としている。
同社の社会貢献活動については、下記を参照のこと。
http://www.salesforce.com/jp/foundation/