行政 : 奈良県、人材養成塾をNPOで
5月1日、奈良県は、平城遷都1300年記念事業の一環として、「2010年塾(仮称)」を来年度から開設すると発表した。この塾の運営をNPO法人を含めた民間団体に委託するとしている。この塾で、新たな文化創造を担う「文化ボランティア」を生み出し、平城遷都の記念文化事業に参画してもらうことを期待している。
奈良県は、2010年の平城遷都1300年を記念して、各種の記念事業を予定している。
この塾は、記念事業事務局である企画部平城遷都1300年記念事業準備室が、記念事業の一環として企画したもの。活動拠点施設としては、今年2月末に業務閉鎖した県の宿泊施設を再活用する。
準備室によれば、「文化ボランティア」とは、「文化芸術に自らしたしむとともに、他の人が楽しむのに役立ったり、お手伝いする文化活動の担い手」と定義しているとのこと。
具体的には、2010年塾の運営方針などを決定するために、県民代表、有識者からなる「運営理事会」を今秋を目途に立ち上げ、詳細を決定していく。
委託NPOの募集時期は、はやければ年末の予定。
NPOによる塾生募集は来年4月以降。塾生は年度ごとに20人程度を全国から募集する。塾生には、文化イベントプロデュースのノウハウだけではなく、奈良県の文化・歴史の知識を幅広く学んでもらい、奈良の歴史文化を伝えることにも役立ってもらいたいとのこと。
塾生に対しては、卒塾後に、記念事業への参画は強制しないが、準備室では、「行政と塾生とNPOが協力して平城遷都1300年記念イベントを成功させたい」としている。