行政 : 奈良県、高齢者の起業支援
奈良県は、4月30日、地域に住む高齢者が起業するコミュニティ・ビジネスの支援事業「地域ささえあいカンパニー支援事業」をスタートさせることを発表した。この事業の実施主体は、(財)奈良県長寿社会推進センター。高齢者の豊かな知識や経験を活かして、地域の抱える課題の解決をめざすとともに、活動を通じて高齢者自らの生きがいや健康づくり、社会参加の促進を図ることを目的としている。
(財)奈良県長寿社会推進センターは、県内の60歳以上の高齢者が過半数を占める10人以上からなるグループを公募する。募集期間は6月2日から8月8日まで。
その中から5グループが選定され、事業立ち上げ経費の半分(上限100万円)の助成と、事業の運営や経営に関するアドバイスを受けることができる。
対象となる事業の内容は、まちづくりや福祉サービス、環境保全など、公益性のあるもので、地域のニーズに対応したもの。また、先々、経済的な基盤を築いて、自立して事業を継続していくために、有償で行うものに限る。
起業支援を目的とするので、NPO法人を含めて、すでに法人化している団体は対象外となる。起業後の法人形態は自由。NPO法人でも良い。
同センターでは、この事業を実施するにあたり、説明会をかねて、コミュニティ・ビジネスの実践例などを紹介する「地域ささえあいカンパニー支援セミナー」を、5月31日と6月28日に開催する。
詳細は、(財)奈良県長寿社会推進センターのサイトの下記をご参照のこと。
http://www.nenrin.or.jp/nara/a_info/N290010.html