行政 : 仙台市、まちづくり活動を助成
宮城県仙台市は、5月15日、今年度、同市が市内5区を拠点として行う、市民提案型の「まちづくり活動助成制度」を発表した。市民団体から、各区の抱える課題の解決、まちの活性化や魅力向上に関する事業企画を公募して、助成する。応募の締切は6月6日となっている。
この助成制度は、仙台市が、昨年度から実施している「区民と創るまち推進事業」の一環。その中の「市民協働企画事業」の見直しを行った結果、市民団体に、まちづくりに関する企画を提案してもらい、公開審査会で選考して助成するという「公募方式」を取り入れることにした。
この制度は、積極的な市民参画と市民の創意工夫を生かしたまちづくり、透明性の高いまちづくりの推進を目的とする。
助成事業の実施については、各区役所の「まちづくり推進課地域活動係」が主体的に行うことで、各区の独自性を重視して、区を拠点としたまちづくりの推進を図る。
対象となる事業は、1)地域の課題の解決を図るもの、2)地域コミュニティの活性化を図るもの、3)地域や区の特色を生かし、その魅力を高めるもの。町内会等が行う祭りや運動会等の新規性のないもの、事業費を助成金のみで賄おうとするものも対象外とされる。
助成額は、1事業あたり50万円が上限。
総助成額は 21,300千円。内訳は、青葉区3,000千円、宮城野区5,000千円、若林区3,000千円、太白区6,800千円、泉区3,500千円
対象となる団体の要件は下記のとおり。
- 区内に活動拠点を有する団体で、その構成員の概ね半数以上が区内に住所を有する者、通勤者、または通学者で構成されていること
- 政治、宗教または営利を目的とする団体でないこと
これらの要件を満たした団体であれば、法人格の有無は問わない。
助成事業の選考は、各区に、まちづくりに関する有識者からなる「まちづくり活動助成事業評価委員会」を設置し、応募団体が自らの企画をプレゼンテーションする公開説明会を開催して評価を行い、この評価に基づき市長が決定する。なお、助成決定の透明性確保や説明責任を果たすため、評価過程の情報公開に努めたいとしている。
詳細は、仙台市のサイトの下記を参照のこと。
http://www.city.sendai.jp/soumu/kouhou/press/03-05-06/machidukuri2.html