行政 : 大阪府、密集地改善にNPO
大阪府は、木造密集市街地の改善につながる住民のまちづくり意識向上のための事業の提案をNPOから公募する。上限は120万円で、公開の審査を経て2件の提案を採択する。今日から、募集を開始する。
今回の事業の対象となるのは、かねてから生活道路の拡幅や公園の整備などを行ってきた大阪府内の豊中市、守口など6市内10区域内。この中で規模や範囲は自由に設定し、木造密集市街地特有の課題解消に寄与する提案を募集する。
狭い道路に老朽化した木造の建物が立ち並ぶ木造密集地区では、災害が発生したときの避難路の確保が難しく、火災が発生した際には、一気に燃え広がり、燃えどまりがない、消防車が通行できないなどさまざまな課題を抱えている。
このような地区において、今までは主に地権者を対象に整備事業を行ってきた大阪府だが、今回は実際にそこに住んでいる住民の目線で課題を掘り起こしてもらい、住民が自分たちの住む地域全体の問題であるという意識の向上を図る。
応募できるのは、この地域を対象に活動するNPO法人や任意団体。たとえば、住民参加によるまちづくり円卓会議の設置や、危険箇所のチェックをする活動、防災意識を高めるイベントなど。府では、今までのハード面の整備だけにとどまらない事業が提案されることを期待している。募集期間は6月23日から7月3日まで。
応募の受付や問い合わせは、大阪府都市整備推進センターが行い、選定された団体には、同センターが相談やアドバイスをする体制も整える。
詳しい募集要項は以下のURLで見ることができる。
http://www.onyx.dti.ne.jp/~otsc/npo.html