行政 : 甲府、高齢者支援でNPOと連携
山梨県甲府市は、高齢社会に対応した行政サービスを行うために、「高齢者支援計画」を策定した。5月号の広報こうふで詳細を発表した。計画の期間は平成15年度から19年度。この計画では、高齢者に対する、保健、福祉、介護サービスの見込みや事業の方向を定めると同時に、地元NPOと連携した地域支援体制の構築を重点施策のひとつとしている。
この計画は、市民公募によってつくられた懇話会や学識経験者、福祉関係者からなる委員会などの協議をもとに策定された。また、策定にあたっては、高齢者自身やその家族、関係者の声を反映させるために、民生委員と協力して、さまざまな調査を行ってきた。
計画では、地域の高齢者が必要とするサービスを、健康な高齢者から介護を必要とする高齢者まで、段階的に洗い出した。具体的には、生きがいつくりの推進、健康づくりの推進、介護予防・生活支援サービスの充実、介護保険制度の円滑な運用など。これらを目標年度の平成19年度に向けて具体的な数値目標を設定して実行していく。
市の福祉部総務課によれば、「従来の計画では、高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画に分かれていた計画を一本化した。これにより、元気なお年寄りから介護を必要とするお年寄りまで、それぞれの段階に応じたきめ細かいサービスを提供できるようにしていきたい。実行にあたっては、キメの細かいサービスを提供をしていくために、地元NPOとの連携を図りたい。このため、現在、市では、山梨県内65団体のNPO法人、特に甲府市内に活動拠点を置く22団体のNPO法人について活動実態の把握をはじめ、今後、この計画にどのような連携が可能かを検討を進めている。」とのこと。
この計画の詳細は甲府市サイト内、下記を参照のこと。
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/koho/2003/5/2-4.pdf