行政 : 札幌市、携帯電話でスポーツ情報
札幌市(上田文雄市長)は、8月8日、スポーツ施設などに関する情報を携帯電話で入手できるシステムを構築すると発表した。地元NPOなどと連携して、市民のスポーツ情報を集約して掲載していくことでスポーツ振興につなげる考えだ。
札幌市は、今年3月に、地域におけるスポーツ環境の枠組みづくりを目指して、「札幌市スポーツ振興計画」を策定した。その中の具体的な施策のひとつ「総合的なスポーツ情報の提供」の実現のために、8月8日に今年度の補正予算として984万円を計上したと発表。これにより、スポーツ施設などに関する情報を携帯電話で入手できるシステムを構築するという。
このシステムでは、従来は市のホームページで提供していた競技別施設の利用状況、周辺地図などが、携帯電話からも入手できるようになる。施設のほかにも、利用できる学校体育館などの情報も掲載する。また、地元のスポーツ振興NPOと連携して、スポーツサークルなどの活動に関する情報、スポーツサークルのメンバー募集、スポーツリーダーなど人材に関する情報、スポーツイベントの開催情報も提供していく予定。
札幌市スポーツ振興課は、すでに地域の体育振興会、競技団体、スポーツ振興NPOについての調査をはじめており、年度内にはこうした団体のネットワークとノウハウを活用してスポーツ情報の集約と提供の実現を目指す。
同課によれば、「スポーツを市民のライフスタイルに組み込んでいくためには、スポーツ情報の生活化と日常化が不可欠。特に、地域に足場を置いたスポーツ情報の収集・編集・発信のしくみづくりが必要なので、地元のNPOと連携して取り組んでいきたい。市民がスポーツをしたいという気持ちになれるような情報発信を目指したい」とのことである。
札幌市スポーツ振興計画については、札幌市サイト内、下記を参照のこと。
http://www.city.sapporo.jp/sports/vision/vision.htm