行政 : 中学改築、NPOが構想策定
7月11日、佐賀県小城郡小城町(江里口秀次町長)は小城中学校の改築について、その基本構想策定をNPO法人地域交流センター(東京・田中栄治代表理事)に委託した。今後、同センターは住民参加のワークショップなどで意見を集約して、町民と連携した中学校改築事業をめざす。
小城中学校は築35年。老朽化が進んだため、2005年をめどに改築が計画されている。
改築に向けて、小城町では建設企画検討委員会を設けて議論を重ねてきた。委員会は、改築後の中学校が地域開放型の複合施設として機能すること、また、町民の意見を集約しながら改築事業をすすめることで、まちづくりの気運が高まることが望ましいと提言した。
こうした提言を受けて、小城町は新しい中学校の基本構想策定をNPO法人地域交流センターに委託することを決め、7月11日に契約を結んだ。これまで地域交流センターが取り組んできた学校複合化に関するフォーラムや、まちづくりについてのワークショップの実績などが評価されて委託が決まった。
同センターによれば、町主催のワークショップ以外にも、より多くの住民参加のために、PTA、町内会など既存の集会で出張ワークショップを開くことを計画しているとのこと。
また、小学校に出向いて「どんな中学校に行きたいか」などの意見を聞く機会を設け、さらに、小城中学校の文化祭では、「どんな学校を後輩に贈りたいか」というテーマで発表してもらうことも考えているという。保安上の問題など、「開かれた学校」の実現には課題が多いが、生涯学習や老人福祉などの場としても機能する、多目的な中学校になるように改築構想をまとめていきたいとのことである。
小城町と地域交流センターについては、下記のサイトを参照のこと。
小城町
http://www.town.ogi.saga.jp/
地域交流センター
http://www.jrec.or.jp/