行政 : NPOのグリーン購入運動広がる
東京都(石原慎太郎知事)はグリーンコンシューマー東京ネットと協働で、10月に「環境にやさしい買い物キャンペーン」を実施する。このキャンペーンは5年前から、年一回実施されてきたが、今年は39都道府県の参加による全国共同キャンペーンに発展した。
グリーンコンシューマー東京ネット(永井進代表 NPO法人申請中)は、環境に配慮した消費生活の普及と推進に取り組むNPO。
5年前から東京都と協働で、毎年10月に「環境にやさしい買い物キャンペーン」を実施してきた。このキャンペーンの目的は、消費者に対して環境に配慮した商品の積極的な購入や買い物袋持参を呼びかけ、環境負荷の少ないライフスタイルへの転換を促すこと。
今年はキャンペーンを前に、環境重視の消費者教育として、リーフレット「考えよう!地球と買い物のつながり」を都内の小学4年生全員(約9万3千人)に配布した。
また、10月5日を「レジ袋NOデー」として、都内のスーパーや商店で持参のバッグでの買い物を呼びかける。さらに5日は、各地でペットボトルや空き缶を使った演奏会、環境クイズ大会、風呂敷包み方教室など、キャンペーンにちなんだミニイベントも開催する予定。
5年前に都内462店舗の参加で始まったこのキャンペーンは、6年目をむかえて約75000店舗の参加にまで発展した。
キャンペーン中、参加店舗では、セールスチラシや店内放送による再生素材製品や詰め替え品などの環境配慮商品の紹介、買い物バッグ持参の呼びかけなどをおこなう。
また、東京で始まったこの運動に共鳴する地方自治体も増えてきたため、今年は内閣府の取りまとめのもと、39都道府県の参加で全国共同キャンペーンとして実施されることになった。
グリーンコンシューマー東京ネット代表幹事佐野真理子氏は、
「東京発の運動が全国に波及したことを喜んでいる。環境問題は、一人一人の日々の生活における小さな心がけの積み重ねによって解決されるものだ。リサイクルに協力する、過剰な包装を求めないといった、ほんの少し環境を意識した消費行動が地球温暖化の解消もにもつながる。キャンペーン月間のイベントに参加することが、環境問題を考え、環境にやさしい消費行動のきっかけとなればいい。そのためにも、誰もが参加しやすい楽しいイベントを各地で企画している。」
と抱負を語った。