行政 : 経産省、NPOと中小橋渡し
経済産業省関東経済産業局は、NPOのニーズと中小製造業が持つ技術を橋渡しする事業「コミュニティビジネス、NPOとものづくり企業とのマッチングプロジェクト」を10月1日から開始した。現在、参加するNPOを募集している。
この「コミュニティビジネス、NPOとものづくり企業とのマッチングプロジェクト」は、NPOの活動現場で必要とされる製品のアイディアを、製造技術を持つ企業による製品化につなげる橋渡し事業。
NPOの抱える課題の解決を図り、同時に中小製造業のものづくりを支援することを目的としている。
また、関東圏の中小企業とNPOのネットワークを生み出すことで、地域コミュニティの活性化をめざす。
関東経済産業局は、1日から、このプロジェクトに参加するNPOやコミュニティビジネスに取り組む団体の募集を開始した。応募したNPOから、日ごろの活動のなかで「こんな道具が欲しい」「今、使っている器具の使い勝手をもっと良くして欲しい」といった現場の声を集める。
関東経済産業局は、年末までに参加NPOへのヒアリングを重ねる一方、新事業創出支援組織の社団法人首都圏産業活性化協会(略称:TAMA協会 東京都八王子)などの協力を得て、アイディアを製品化できる企業を募る予定。
首都圏産業活性化協会の同プロジェクト担当者は、
「今後、NPOと企業の交流会を開催する計画をたてている。交流会は、NPOと企業のマッチングが実現しやすいように、NPOの活動分野に合わせた分科会形式で開催しようと考えている。交流会を通じて出合ったNPOと企業が、製品化に向けて協働していくことを期待している。
NPOのアイディアを活かして、現場がほんとうに必要としている製品が開発されればいい。また、開発にあたってのモニタリング、製品化後の販路など、企業がNPOに期待することも大きいはず。社会の課題を解決する”ものづくり”を通じて、NPOの活動や地域経済が活性化することをめざしたい。」
と抱負を語った。
マッチングプロジェクトの概要と参加登録については、関東経済産業局のサイト内、コミュニティビジネス・NPO活動推進室の下記ページを参照のこと。
http://www.kanto.meti.go.jp/pickup/index02.html