行政 : 長野県中途採用にNPO経験者
長野県は、NPO、企業経験者を対象とした中途採用試験を実施する。対象年齢は36歳から50歳で、24日まで募集している。応募は全国から可能。3~8年の実務経験が必要だが、正職員として1年以上働いたNPO経験、青年海外協力隊経験などが通算できる。
長野県は、従来の35歳までの一般採用試験の上の年齢層をターゲットとした、採用試験を実施する。このような試験は同県では今年度がはじめてで、幅広い人材を民間から活用して、県政改革に生かすのがねらい。
対象年齢は36歳から50歳までで、「行政」、「心理」、「農業」、「林業」、「看護師」など11の分野で若干名ずつ募集している。それぞれ、3年から8年の実務経験と、職種によっては、資格、免許なども要件。
実務経験年数には、会社や公益法人等の従業員、自営業者、NPO職員、青年海外協力隊員等として、1年以上継続して就業していた期間が該当する。ボランティア、アルバイト、パートタイムの期間は通算できない。公務員の経験も除外される。
試験は、1次試験は経験論文考査、2次試験でさらに論文考査のほか個別面接、集団討論の口述考査などがある。採用は2004年1月以降。10月24日までに2000字から2400字までの経験論文を郵送もしくは持参する。
行政の採用試験にNPO経験を明記しはじめたのは最近のことで、千葉県では、NPO経験者のみを対象に任期付職員を、京都府では、海外でのボランティア経験を評価して職員を採用した例などがある。
応募は全国から可能なので、長野県人事委員会では、「多くのNPOの方に知ってもらい、NPOで培ったノウハウを長野県政に生かしていただきたい」と呼びかけていた。
募集要綱の詳細は以下のURLを参照のこと。
http://www.pref.nagano.jp/jinjii/siken/minkan15.htm