行政 : 1%クラブカレッジ開校
(社)日本経団連が設立した1%クラブ(伊藤助成会長)は、9月30日、新しい事業として、「1%クラブカレッジ」を開校した。今後、来年の2月まで、月2回、NPOの活動を通じて社会の課題を学ぶ講座(全10講座)を開催する。
1%クラブ(伊藤助成会長)は、(社)日本経団連が1990年に設立した企業や企業人の社会貢献活動を推進する組織。企業であれば経常利益の1%以上、個人であれば可処分所得の1%以上を目標に寄付やボランティア活動をして社会貢献しようという趣旨に賛同する人たちが入会している。
現在、法人会員269社、個人会員1123人。
9月30日に1%クラブが新しく開設した「1%クラブカレッジ」は、企業に勤める人々が社会の課題について学び、自ら考え、行動するきっかけを提供することを目的としている。
今後、来年の2月まで、月2回「社会を変革するNPO-10の挑戦」として、10のNPOの活動を通じて社会の課題を学ぶ連続講座(全10講座)を開催する。講師は、それぞれの分野で活動するNPO関係者がつとめ、活動を通じて見えてきた変貌する社会の姿や課題について語る。
開校式が行われた30日には、特別講座として、日本NPOセンター常務理事 山岡義典氏による「企業人のためのNPO基礎講座」が開催され、参加者は連続講座の予備知識となるNPOの実態や社会的な意味について学んだ。
また、連続講座終了後、来年3月5日に予定されている特別講座では、シーズ事務局長松原明が「賢い寄付者は社会を変えるか」をテーマに講演する。賢い寄付をするにはどうすればいいか、NPOを支援する税制のあり方などを語る予定。
1%クラブ事務局の長沢恵美子氏は、
「この連続講座は、NPOの活動の背景にある社会の課題に焦点をあてた企画にした。10の活動分野で、実際に課題解決に取り組んでいるNPOの人たちの現場の声を聴くことによって、社会の課題についての理解を深めてもらえればと思う。講座を通じて、自ら感じ、考えたことを、企業人としての働き方や暮らし方に反映してもらえればと思う」
と抱負を語った。
1%クラブカレッジについては日本経団連のサイト内の下記を参照のこと。