行政 : ボランティアとNPOの合同面談
11月15日、東京ボランティア・市民活動センター(山崎美貴子所長)で、NPOとボランティア希望者の合同面談会が開催される。この面談会は、同センターの「NPOパートナーズ」事業のボランティア活動事前研修の受講者が活動先を選べるようにと、研修最終日に開催される。
東京ボランティア・市民活動センターは、1981年に「東京ボランティア・センター」として設立され、1998年に、現在の名称を変更して、ボランティア活動や市民活動の推進・支援をしている。運営は社会福祉法人東京都社会福祉協議会。
同センターは、昨年より「NPOパートナーズ」事業と題して、NPOの活動を支えるボランティアを養成している。今年は、11月9日と15日の2日間の研修でNPOの基礎知識、ボランティア活動の意義や活動実態などを学ぶ。
この研修には、シーズのスタッフ鮎川葉子が講師として参加する。
さらに、新しい試みとして、研修最終日の15日には受講者とボランティア受け入れを希望するNPOとの合同面談会を開催して、実際のボランティア活動につなげる。受け入れ団体を対象にした説明会も予定されている。
合同面談会は企業の合同就職説明会のようにNPOが机を並べ、ボランティア希望者と面談する。ボランティアの仕事の内容などについて、活動希望者が団体のスタッフから直接話を聞いて、理解を深めた上で活動先を決める。
活動期間は約三ヶ月間。来年3月には、活動経験を振り返る報告会も予定されている。
「NPOパートナーズ」事業担当者の佐竹理英子氏は、
「NPOパートナーズ事業は、NPO支援事業の一環。NPOの活動に共感して、その活動を支える人たちの輪がひろがることをめざしている。合同面談会を開催することで、人材不足に悩んでいるNPOと活動希望者の架け橋になれるといい。
ボランティアを始めようとする際には、さまざまな不安感が伴いがちだ。せっかくやる気があっても、活動に至らない人もいる。
どんなNPOがあるのかわからない、連絡して事務所を訪ねるのは気後れする、スタッフはどういう人たちだろうか、どんな作業をするのかわからない、自分にできることがあるのだろうか、といった不安をこの面談会で解消してもらえればと思う。
NPOパートナーズのコースでは、ボランティア体験期間を3ヶ月間としているので、その点でも初めての人が気楽に参加できるだろう。受け入れ団体と活動者の間に良い関係が築かれて、体験期間終了後もボランティアとして活動を続けてもらえればいい。
その第一歩となる面談会になればと思う。」
と抱負を語っている。
「NPOパートナーズ」事業は、東京ボランティア・市民活動センターサイト内で紹介されている。
http://www.tvac.or.jp/
問合せ先は、東京ボランティア・市民活動センター(担当:佐竹氏・中村氏)、電話03-3235-1171。