行政 : 36時間AIDS電話相談
12月1日の世界AIDSデーにあわせ、NPOでつくる実行委員会が、29日から30日の夜にかけて、全国一斉の「36時間AIDS電話相談」を実施する。外国語、セクシャルマイノリティのための専用回線を設けているほか、今年から一般相談はフリーダイアル回線も利用できる。
「36時間AIDS電話相談」は、12月1日の世界AIDSデーにちなんで、週末の11月29日(土)の午前10時から11月30日(日)の午後10時まで実施される。NPO法人HIVと人権・情報センターを中心とする、全国のAIDS啓発団体などが主催する。
この相談は、実行委員会方式で1990年より実施されており、今年で14回目。
第10回目(1999年)からは、外国語、セクシャルマイノリティ、教育関係者等のための専用回線を設けて相談に対応してきた。
今年は、これら専門相談を引き続き実施するほか、一般相談では、フリーダイアルも利用できるようにした。携帯電話は利用できないが、北海道、東京、兵庫、鹿児島など8箇所に設けられた窓口で相談できる。
相談は、研修を履修したボランティア相談員が昼夜を徹して受け付ける。
感染者や感染の不安を持つ人々に対する相談窓口は全国で整備されつつあるが、そのような人々の不安感が高まる週末や夜間、とくに深夜には相談できる窓口がないのが現状だ。
このような時間帯にも相談を受け付け、フリーダイアルも利用できるようにすることで、潜在しているニーズに応え、より多くの人の問題解決に寄与するのがねらい。
実行委員会では、事前に街頭キャンペーンなども行う。これら総合的な啓発活動を行うことで、若年層などへの感染増加を防止し、関心の薄れつつある現状に歯止めをかけることも狙いにある。
2003年度36時間AIDS電話相談のフリーダイアル番号は、0120-545036。
ほかに、フリーダイアルではないが、女性専用相談、ゲイ、レズビアン相談、感染者相談、英語、多言語相談、聴覚言語障害者FAX相談窓口などがある。
詳細は、HIVと人権・情報センターの以下のHPから見ることができる。
http://www.npo-jhc.com/