行政 : トヨタ、学校に芸術家を派遣
1月16日、トヨタ自動車株式会社(張 富士夫社長)は、NPO法人「芸術家と子どもたち」(堤 康彦代表)と協働して、学校の授業にアーティストを派遣するプログラムを開始すると発表した。
1月16日、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、メセナ(芸術文化支援)活動の一環として、NPO法人「芸術家と子どもたち」と協働で、子どもたちとアーティストをつなぐプログラム「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」を創設したと発表した。
「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」は、アーティストとの出会いを通じて子どもの豊かな感性を育てることを目的に、アーティストが学校などに出向いて、先生と協力しながら、音楽や体育、総合的な学習の時間などを活用して、アーティストと先生と生徒が、ともに参加・体験するワークショップ型授業を展開するプログラム。
NPO法人「芸術家と子どもたち」は、1999年から小学校における総合的な学習の時間、図画工作、音楽、体育などの授業の中で、ダンス、音楽、美術ほか各分野の先端で活躍するプロのアーティストによるワークショップ型の授業の実施に取り組んできた。2001年にはNPO法人の認証を受けている。
同プログラムの第一弾として「トヨタ・子どもとアーティストの出会い2004 in 京都」を1月下旬から開催した。実施にあたっては、京都にボランティアグループなどから構成される実行委員会を組織し、学校でのワークショップに加えて、シンポジウムを開催する。
ワークショップは、京都府内の二つの小学校で2年生を対象にして、授業の一環として実施する。今回小学校に派遣されるアーティストは、ダンサーや作曲家。
加えて、3月7日に京都芸術センターで開催されるシンポジウムでは、このような活動が継続的に行われるためにはどのような取り組みが必要かを、ワークショップの報告やパネルディスカッションを通じて参加者と共に考える。
NPO法人「芸術家と子どもたち」の担当者は、
「これまでの活動でアーティストと出会った小学生は、首都圏を中心に4年間で約7000人。教育界、アート界をはじめ多方面から注目を集めるようになり、このトヨタとの協働プログラムが実現した。
第一弾は京都で開催されるが、今後は全国各地で展開していくことを考えている。京都では現地に委員会を設立して、地元の関連団体やボランティアの協力で準備が進められている。
全国でプログラムを実施していく過程で、各地に委員会ができ、そのネットワークが、いわゆるエイジアス(ASIAS=Artist’s Studio In A School)活動の発展につながるといい。」
と抱負を語った。
「トヨタ・子どもとアーティストの出会い2004 in 京都」については、トヨタのホームページ内、下記を参照のこと。
http://www.toyota.co.jp/jp/news/04/Jan/nt04_0103.html