行政 : 国交省、市民と連携して水質調査
国土交通省(石原伸晃大臣)は、12月25日、今年6月に全国一斉水質調査をおこなうと発表した。この調査は全国の市民団体、学校などの協力を得て実施する。現在、調査協力団体を募集している。
近年、河川をはじめとする身近な水環境への関心がたかまるなかで、全国各地で多くの市民団体や学校が近隣の河川などで水質調査をおこなっている。
国土交通省は、12月25日、平成16年6月6日にこうした団体と連携して全国一斉水質調査を実施すると発表した。
同省は2月13日まで、市民団体「みずとみどり研究会」(東京)を窓口にして、水質調査の参加団体を募集している。対象となるのは河川の水質に関心のある市民団体や学校など。
参加団体は、6月6日に、調査実施マニュアルにもとづいて、簡単な道具、試薬によって一斉に水質調査をおこなう。調査場所は河川に限らず、水路、ため池などの身近な水域。
あわせて、国土交通省は、現在、調査を実施する「全国水環境マップ実行委員会(仮称)」の設立準備をすすめている。調査後は、同委員会が結果をもとに、全国の水環境情報を示した「水環境マップ」を作成する。一斉調査は、来年度以降も毎年実施して、データの蓄積をしていく予定。
同省河川局河川環境課の担当者は、
「すでに、たくさんの参加申し込みが来ており、全国規模の充実した調査ができると期待している。この調査によって、身近な河川などの水環境への市民の理解と関心がいっそう深まれば嬉しい。」
と語った。
全国一斉水質調査については、国土交通省サイト内、下記を参照のこと。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/05/051225_.html