行政 : アイスホッケーチーム、NPOに
2001年に廃部になった雪印アイスホッケー部の部員が中心となって結成した「札幌イーガー・ビーバーズ」は、2月11日に開催した全日本アイスホッケー選手権に出場を果たした。このチームは、地元市民の支援による運営を目指し、昨年12月にNPO法人認証の申請をしている。
2001年4月、前年に起きた雪印乳業の食中毒事件のあおりを受けて、雪印アイスホッケー部は廃部になった。このチームを引き継ぐ形で、雪印乳業の支援を受けた地元クラブチーム「札幌ポラリス」が発足したが、2002年3月には支援が打ち切られて解散を余儀なくされた。
2002年10月、元ポラリスや日光アイスバックスの選手らによる新チーム「札幌イーガー・ビーバーズ」が結成された。
「札幌イーガー・ビーバーズ」は、広く市民の支援を得ながらチームを運営していくことを考え、NPO法人化を決めた。昨年12月には北海道に申請をし、早ければ2月末には認証される。
より多くの人にチームを知ってもらって支援者を拡大するために、「札幌イーガー・ビーバーズ」は全日本選手権への出場を目指して練習を続けてきた。仕事の都合で試合に出られない選手の代わりに、選手生活を終えた50代の監督やコーチも予選試合に出て奮闘した結果、出場を果たした。
「札幌イーガー・ビーバーズ」事務局は、
「2月11日から15日まで開催された全日本選手権では敗退したが、試合には多くの人が応援に駆けつけてくれた。会場で会員になってくれた人もいた。実業団と違い、練習場の確保などに苦労が多いが、地元の人たちに支えられていることが実感できて嬉しかった。
今後は、より人気のある強いチームになって地域活性に貢献したい。また、アイスホッケー教室開催などによって青少年の育成にも寄与していきたい。市民の支援を受け、アイスホッケーを通じて社会に貢献できるNPO法人になりたい。」
と抱負を語った。