行政 : 自民党、移動政調会を開催
自民党は、党の政調会長ら政策担当責任者が各地に出張して、地方の経営者やNPO代表などと意見交換する「移動政調」をスタートさせた。第一回目は、2月22日に、大阪で開催された。
移動政調の目的は、自民党の政策形成ネットワークを地方まで拡大していき、地方の声を政策や予算に反映していこうというもの。「予算の非効率経費をあぶり出し、それに代えて国民全体や地域にとってニーズの高い施策を採択してい」こうという趣旨とされている。
政策担当責任者が、「移動政調」という形で地方にでていって話を聞いていくという新しい方法の上に、今回は、ヒアリングの対象としてNPOを明確に位置付けたことに特徴がある。
第一回目の会議は、2月22日に開催され、額賀福志郎政務調査会長、柳澤伯夫政務調査会長代理などが、移動政調会に参加。太田大阪府知事を始め、経済界、労働界などに混じって、NPO支援団体、介護ボランティア団体、環境NPO、消費者団体の代表者を招いて、規制改革や三位一体改革、経済活性化などについて意見交換を行った。
また、その翌日、東大阪の企業などを視察した。
今後は、東京・多摩地域(3月1日)、岡山(3月7,8日)、新潟(3月15日)、栃木(3月22日)、三重(3月28,29日)、高知(4月4,5日)、青森(4月11,12日)が予定されている。
自民党では、参議院選挙前までに、国内各地10カ所程度で開催したいとしている。
「移動政調会」の実施要項は以下の通り。
自由民主党 政務調査会 「移動政調会」実施要項
(趣旨)
自民党の「政策形成プロセスを多様化・重層化」する一環として、産・学・自治体間等との連携による政策形成ネットワークの拡大を図り、そのネットワークを活用しつつ、「聞く、見る、話し合う」をモットーに、政調会・組織本部幹部が各地に赴いて、当該地域においていろいろな立場で額に汗している人々と一つのテーマについて意見交換を行い、新たな政策に結実させる。
(目的)
昨年の総選挙で国民の信任を得た政権公約の的確な実現を図るため、予算の非効率経費をあぶり出し、それに代えて国民全体や地域にとってよりニーズの高い施策を採択していく。
(実施要領)
- 実施地域など:
参院選前に第1回シリーズとして国内各地10箇所程度。参院選後も2~3回シリーズも予定する。 - 実施日程:
原則として以下。但し、地域によっては視察のみに止まる事もある。
第1日目(日曜日)
16:00~18:00 移動政調会
19:00~20:30 地域再生に関する懇談
第2日目(月曜日)
現地視察 - 党側出張者:
政調会長、代理、副会長、重点政策推進委員会主査、部会長、組織本部役員、地域再生調査会役員、参議院政審役員など - 地元参加者:
地元選出国会議員、都道府県連政調会長など - 参加団体等:
以下例示する団体を想定。※あくまでも例示
※一部は地域再生に関する懇談へも引き続きご参加をお願いする。地方公共団体、JC、NPO、社会福祉法人、大学教授(産学連携)、農業でユニークな活動を展開している人、流通業経営者、外食産業経営者、消費者団体代表、弁護士代表、病院経営者、介護ボランティア、中小企業経営者、女性経営者、労働組合代表など地元の各分野で奮闘されている方々。 - 視察対象:
ものづくり、環境、産業再生、ソフト、青少年、少子化、教育、農業など、各分野でユニークな取り組みをしている、あるいは厳しい状況の中で健闘している企業・団体・個人等について党側が選定。