行政 : 千葉県、事業報告書をWebで公開
千葉県は3月12日、「千葉県NPO情報ネット」を全面リニューアルした。同県は、このリニューアルを機に、NPO法人の定款や事業報告書など、縦覧・閲覧書類の情報提供も開始した。事業報告書等をホームページで公開したのは、静岡県に次いで2番目。
このたびのリニューアルで新たに情報提供を開始したのは、千葉県に提出されたNPO法人認証申請中および定款変更申請中の団体の縦覧書類と、法人設立後の閲覧書類3年分。
具体的には、定款や事業報告書、財産目録、貸借対照表、収支計算書、役員名簿、社員名簿など。ただし、役員名簿、社員名簿のうち、住所・所在地については個人情報保護の観点から非公開とした。
千葉県は、ホームページでの情報公開は法律で規定されていないため、同意を得た法人の書類のみをホームページに掲載した。一方で、同意書未提出、不同意の団体についても、その旨が記載されている。
千葉県は、「この情報をもとに市民はその法人がどのような法人か判断することができる」としている。
このホームページで見ることができるのは、千葉県認証のNPO法人約600のうち、6割程度のNPO法人の書類となっている。不同意の法人は数件程度にとどまったものの、同意書未提出の法人が4割程度あるからだ。
千葉県は、このリニューアルを「行政サービスの一環」と位置づけている。従来は、所轄庁まで出向かないと縦覧・閲覧ができなかったこれらの書類をホームページ上で公開することで、市民によるチェック機能を高め、「県民のNPO活動に対する理解と参加を促進すること」をねらう。
事業報告書等閲覧・縦覧書類をホームページで公開しているのは、これまでは2003年4月から開始した静岡県のみだったため、千葉県はそれに続く2番目。
事業報告書などを見る場合、千葉県NPO情報ネットの右のメニュー「NPO法人の活動を知る」にカーソルを合わせ、そこにでてきたメニューの「法人情報検索」をクリックする。このコーナーでは、市町村や活動分野、認証日、キーワードなどにより、検索することが可能。
同県は、今回のリニューアルにより、トップページから直接たどれる情報を13から51に増やした。蓄積された情報をより見やすく、平易に引き出せるように工夫をこらしたという。
「千葉県NPO情報ネット」のアドレスは以下のとおり。
http://www.chiba-npo.jp/