行政 : 昨年の平均寄付額、下がる
総務省統計局は、平成15年(2003年)の一年間の家計調査結果を2月10日に速報として公表し、2月23日に確定した。平成15年に一世帯が支出した寄付金額は平均で2794円。平成14年よりも142円減少した。寄付金額は、平成12年に2千円台に落ち込んでから伸び悩んでいる。
総務省の家計調査は、昭和21年(1946年)7月に始められた「消費者価格調査」から発展したもので、農林漁家世帯を除く二人以上の世帯を対象として、約600の購入品目別の支出に関して詳細な調査を行ってきている。
「寄付金」の品目は、調査対象として昭和62年(1987年)に加わった。ただし、この寄付金には社寺への賽銭などの「信仰/祭祀費」、また自分の子どもの通う学校への寄付金は含まれない。
平成2年(1990年)からの一世帯あたりの寄付金額の推移を見ると、3千円台で推移してきた寄付金額は、阪神淡路大震災が起きた平成7年(1995年)に5834円と最も高額となったが、その後は下降し平成13年(2001年)にはこれまでで最低金額の2670年に落ち込んだ。
平成14年(2002年)には、若干持ち直したが3千円には届かず、昨年平成15年(2003年)には、また落ち込んで2794円となった。
以下は、平成2年から昨年までの一世帯あたりの寄付金額の推移。
年 | 金額 |
---|---|
1990(H2) | 3,451円 |
1991(H3) | 3,894円 |
1992(H4) | 3,405円 |
1993(H5) | 3,412円 |
1994(H6) | 3,145円 |
1995(H7) | 5,834円 |
1996(H8) | 3,250円 |
1997(H9) | 3,594円 |
1998(H10) | 3,249円 |
1999(H11) | 3,172円 |
2000(H12) | 3,199円 |
2001(H13) | 2,670円 |
2002(H14) | 2,936円 |
2003(H15) | 2,794円 |
なお、平成11年(1999年)から平成15年(2003年)までの5年間の月別の寄付金推移は次のようになっている。1,2月には寄付金額は落ち込み、7月から10月にかけてと、12月に多くなる傾向であることが分かる。6月と11月も若干落ち込み、谷間を形成している。
月別の寄付金額推移は、以下の表のとおりである。
月 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 297円 | 162円 | 169円 | 131円 | 131円 |
2 | 180円 | 97円 | 118円 | 83円 | 95円 |
3 | 208円 | 178円 | 162円 | 152円 | 272円 |
4 | 214円 | 229円 | 174円 | 149円 | 215円 |
5 | 260円 | 289円 | 222円 | 415円 | 242円 |
6 | 238円 | 211円 | 166円 | 168円 | 220円 |
7 | 347円 | 366円 | 288円 | 351円 | 308円 |
8 | 286円 | 300円 | 325円 | 321円 | 350円 |
9 | 267円 | 312円 | 252円 | 252円 | 223円 |
10 | 429円 | 377円 | 342円 | 371円 | 317円 |
11 | 158円 | 209円 | 190円 | 201円 | 126円 |
12 | 287円 | 467円 | 262円 | 342円 | 295円 |
(※ 昨年2月13日のニュースでお知らせした2000年の月別寄付金額に誤りがありましたが、上記の表では訂正して掲載しております)