行政 : 目標J1、グルージャ盛岡始動
昨年12月に発足したNPO法人「Jリーグチームを盛岡に作る会」は、2月20日、チーム名を「グルージャ盛岡」とすることを発表した。チーム名は公募した。5月から東北リーグ戦に参加する。
「Jリーグチームを盛岡に作る会」は、盛岡に総合型サッカークラブをつくろうと市内の企業家などが参加して発足させた団体。12月にNPO法人の認証を受けた。
「これからのサッカーチームは、地域に根付いて、地域が支えていかなければやっていけない」と、あえて、NPO法人格を取得することにこだわった。歴史と文化のまち「盛岡」に、Jリーグを目指すプロサッカーチームをつくり、地域住民が誇りを持てるスポーツ文化都市として発展させることをねらう。
同会は、5月から東北リーグに参加するため準備を進めており、このたび、チーム名を公募していた。107名の応募があり、決定した名称は「グルージャ盛岡」。「グルージャ」はスペイン語で「鶴」を意味する。これは、南部藩の家紋である「向かい鶴」、盛岡名物の「じゃじゃ麺」、盛岡弁の「じゃ」の響きとも合うことから選定された。
監督(選手兼任)には、元大分トリニータのMF武藤真一氏が就任することも決定。3月にはチームメンバーを発表する。
Jリーグに昇格するには、チームの成績ももちろんだが、15000人収容可能なスタジアムが必要であったり、ユースチームを組織化し、若手の育成をしていなければならないなど、さまざまなハードルがある。JFL、J2を経て、最短で4年後にJ1に昇格できる計算になるが、ハードルは高い。
同会では、チームの結成に向け準備を進めるとともに、ハード面での整備を進めるために、行政など各方面に働きかけていく方針。
サッカーチームをNPO法人で運営し、Jリーグを目指す動きは、長野や福島などでも生まれている。先行する動きとして注目される。
「Jリーグチームを盛岡に作る会」では会の趣旨に賛同する会員を募集中。同会については以下のURLを参照のこと。
http://www.grulla.jp/