行政 : 京都市、芸術活動に「つなぎ融資」
京都市(桝本市長)は、今年度から新たに無利息の「京都市助成金等内定者資金融資制度」を創設し、4月12日から募集を始めた。 国や助成団体などからの助成金交付が内定している芸術活動を行うNPO法人や個人などに対して、実際に助成金が支払われるまでの間の「つなぎ資金」を融資する。
芸術家や芸術活動を行うNPO法人などが助成金を受けて展覧会や公演などを行う場合、ほとんどの助成金が事業終了後の支払いとなっており、資金繰りに困ることが多い。そこで市は、昨年策定した「芸術文化の都づくりプラン」に基づいて、助成金内定から支払いまでの空白期間を解消する融資制度を新設して、芸術活動の支援を目指すことにした。
対象となるのは、京都市内に活動拠点がある芸術活動を行う個人、団体が、京都市内または市外で実施する事業、または、京都市外に活動拠点がある芸術活動を行う個人、団体が、京都市内で実施する事業 。ただし、国や助成団体などからの助成金などが内定している事業に限る。
融資限度額は、原則として、1事業につき300万円を限度とし、かつ助成金等の内定額に相当する金額。利息は無利息。 返済方法は契約書に記載する返済期間に一括返済。 連帯保証人が1人必要。
市は、融資の申込があった場合、審査を行い、融資決定を受けた個人、団体等は、(財)京都市芸術文化協会と賃借契約書を締結して、同協会を通して融資を受ける。京都市は本年度予算に約3000万円を計上した。
4月12日から申請受付を開始。申込書は各区役所・支所や(財)京都市芸術文化協会が運営する京都芸術センターで配布している。
「京都市助成金等内定者資金融資制度」の詳細は、京都芸術センターホームページ内、下記を参照のこと。
http://www.kac.or.jp/boshu/yu-si/