行政 : 栃木県、NPO支援融資制度開始
栃木県(福田昭夫知事)は、6月10日から県内のNPO法人を対象とした「県NPO活動基盤サポート資金融資制度」を始めた。活動資金の調達を容易にすることで、NPO法人の財政基盤の強化を図り、社会貢献活動の促進を図ることが目的。
栃木県が開始した「県NPO活動基盤サポート資金融資制度」の対象となるのは、栃木県知事が認証したNPO法人。 加えて、法人成立後1年を経過していること、融資を受けようとする活動がNPO法に定めるその他の事業にあたる場合は特定非営利活動に係る事業に支障がないこと、NPO法が定める所轄庁への書類の提出を怠っていないこと、県税を完納していること、などの条件を満たすことが必要。
融資の内容は、事業活動を推進する上で必要な運転資金と、事業拡大のための資金の2種類。運転資金については、支出使途が明確に把握できるものが対象。事業拡大のための資金については、会計処理上必ず資産として計上するもので、かつ県内で使用する設備、備品・建物の取得に要するものが対象となる。
運転資金の融資限度額は300万円で、金利は年1.7%、返済期間は5年以内(うち据え置き1年)。事業拡大資金は融資限度額が2000万円、金利年1.9%、返済期間は7年以内(うち据え置き1年)。両資金を併用して借りることも可能。
申込期間は、平成16年6月10日から随時受付ける。ただし、今年度における融資枠は1億円で、それに達した場合は、今年度の受付は終了となる。
栃木県生活環境部文化振興課のNPO担当者によれば、「現在、栃木県には194のNPO法人がある。それらの団体がより一層活動を発展させることが出来るように、この融資制度を設けることにした。事業拡大資金の融資限度額を2000万円としたのは、介護の分野などでNPO法人に対する地域のニーズが高まり、その事業拡大が求められているため、ある程度の規模の融資が必要だと考えたからだ。今年度の融資枠は1億円だが、今年度の実績次第では、来年度以降は増額も検討していきたい。」とのことである。
「県NPO活動基盤サポート資金融資制度」については、栃木県サイト内の下記を参照のこと。
http://www.pref.tochigi.jp/kenmin/yuusiannnai.htm