行政 : NPO会計ガイドブック発行
長野県NPOセンターは、この度「NPO会計まるごとガイドブック」を発行。この6月からホームページなどを通じて広く販売をはじめた。このガイドブックの監修は、シーズの「NPOなんでも質問箱」のレギュラー回答者で公認会計士の赤塚和俊氏。ガイドブックは100項目の疑問に答える形で、初心者にもわかりやすく、かつ税務や会計の専門家にもNPOの実務を理解しやすい内容となっている。
NPO法人 長野県NPOセンターは、今年3月末に「NPO会計まるごとガイドブック」(1600円)を発行し、この6月からホームページなどを通じて広く販売を開始した。
このガイドブックは、長野県NPO会計専門家委員と、実際にNPOで会計実務を担っている担当者などにより編集されたもの。長野県に限らず、全国のNPO法人にとって実務現場で参考になる内容だ。
構成としては、第一章「設立編 認証になったらこれだけは必要です」、第二章「期中編 毎日の会計事務 これだけは知っておこう」、第三章「期末編 決算は情報公開に不可欠です」に整理され、100の質問に答える形式となっている。
たとえば、第一章には、「法人設立時には、何を登記するの?」「青色申告法人になるとどんな特典があるの?」などの設立の際に必要な知識がわかりやすく解説されている。第二章には、「毎日の現金の管理はどうするの?」「年末調整ってなあに?」など、日頃の実務の基本が、第三章には「収支計算書の書き方ツボはなあに?」「貸借対照表では何がわかるの?」など、決算に必要な知識などが紹介されている。
また、実際の申請書などの挿入図も多く、初心者にも理解しやすい形だ。
ガイドブックの編集を担当した長野県NPOセンターのスタッフは、「『なんでも質問箱』のレギュラー回答者の赤塚氏に監修していただいたことで、長野県に限らず全国の会計担当者の疑問に答えられる内容になっている。ぜひ、多くのNPO法人にマニュアルとして役立てて欲しい。また、NPOの会計セミナーなどで講師を務める専門家の方々にとっても、NPOの実務を知っていただける本だ。セミナーのテキストとしても使用してもらえると、全国的にも統一した知識が普及できると思う」とコメントを述べている。
このガイドブックの入手方法は、次のホームページで。
http://www.npo-nagano.org/topics/kaikei/book.html