行政 : WFP協会、世界飢餓考える作文募集
6月20日、世界食糧計画(WFP)を支援するNPO法人「国連WFP協会」(松江勝美代表理事)は、第一回「世界の飢餓を考える」作文コンクールの作品募集を開始した。 応募資格は、小学校5・6年生と中学生。次世代を担う子どもたちに、世界の飢餓問題について考え、発表する機会を提供するのがねらい。
現在、世界で8億の人々が飢えに苦しみ、そのうち3億人が子供たちだといわれている。世界最大の人道支援機関である国際連合世界食糧計画 (略称WFP、本部ローマ)は、食糧難、飢餓に苦しむ人たちへの食糧供給活動をおこなっている。なかでも子供たち向けの学校給食プログラムでは、64カ国、1,600万人の子どもたちへの食料支援をおこなっている。
NPO法人「国連WFP協会」は、1999年にWFPの活動に対する日本での民間支援を目的として活動を開始。2001年にNPO法人となり、世界の食糧問題に関する知識の普及・啓発 、WFPに対する募金活動などをおこなっている。
WFPと同協会は、6月20日から第一回「世界の飢餓を考える」作文コンクールの作品募集を開始した。
この作文コンクールは、日本の子どもたちが、世界で多くの人たちが飢餓状態にある現実について認識を深め、日本人として何をすべきかを考え、ひいては飢餓の解消、世界平和に貢献することを目的として実施される。
応募期間は6月20日から9月6日。 応募資格は小学5・6年生と中学生。原稿は1000字から1200字。2004年10月16日(ワールド・フード・デー)に受賞者を発表。全入賞作52本に図書券などが贈られるほか、応募者全員に世界の飢餓状況が一目でわかる「ハンガーマップ」が送付される。また、入賞作からなる作品集を作成する。
「国連WFP協会」の担当者は、「日本の子どもたちは飢餓と程遠い世界で暮らしている。食べ残されて廃棄される食品も多く、文字通り飽食の時代を生きていると言える。この作文コンクールをきっかけに、世界で多くの人々が日々飢えに直面している現実について思いを馳せてもらえるといい。応募期間は夏休みにかさなるので、たくさんの応募があることを期待している。」と語った。
応募の詳細は、下記、国連WFP協会のホームページを参照のこと。
http://www.jawfp.org/