行政 : 北海道で、NPOバンクフォーラム
北海道NPOバンクとNPOバンク事業組合は、7月16日・17日の2日間、札幌市でNPOバンクフォーラムを開催する。全国のNPOバンクの関係者を招いたパネルディスカッションや分科会などで、NPOバンクの現状や今後のあり方について考える。
北海道NPOバンクは、2002年8月に設立。全国で初めてNPO向け融資を専門に行うNPO法人として活動を開始し、地域の課題解決や地域資源の活用などに取り組むNPOなどの市民活動団体を資金面から支援している。
NPOは法律上、出資を受けることができないため、サポーターからの出資を募るのは、NPOバンク事業組合。組合が出資を受けた資金をNPOバンクに融資して、NPOへの貸付を行っている。
今回、この両者の主催により、NPOバンクフォーラムが北海道札幌市で開催される。
日程は7月16日(金)・17日(土)の2日間。
1日目は、北海道NPOサポートセンター理事長の杉山さかゑ氏による基調講演に続き、未来バンクや中央労働金庫といった、NPO融資に積極的に取り組んできた関係者によるパネルディスカッションが開かれる。
2日目は、1)北海道NPOバンク設立の経緯について、2)NPOバンクの運営、3)融資審査と融資後のフォローアップについて、4)借り手から見た理想のNPOバンク、5)拡がる市民金融、の5つの分科会が開催され、議論を深めるスケジュールとなっている。
1日目の夜には交流会も予定されている。
NPOは行政や企業にはできないサービスの提供者として、また地域経済活性化の担い手として期待される一方で、経営基盤の脆弱さから、一般の金融機関からの融資を受けることはまだまだ難しいのが現状だ。このような状況を自分たちで何とかしようと、市民系バンクの設立の動きが全国で広がりつつある。
北海道NPOバンクでは、「このフォーラムを機に、他の地域における市民系バンクの創出やネットワークづくりにつながればと考えている。道外から多数の申し込みをいただいているので、この機会にぜひご参加いただき、情報交換の場としていただきたい」と参加を呼びかけている。
バンクフォーラムの詳細、参加申込みの方法などは以下のURLを参照のこと。WEB上からも申し込むことができる。
http://npo-hokkaido.org/bank_hp/