行政 : 東京都、医療電話相談を拡充
東京都（石原慎太郎知事）は、７月１日から医療に関する電話相談体制を拡充した。「小児救急電話相談」を開設し、加えて、医療機関に関する電話相談については受付窓口を増設。ＮＰＯ法人「東京難病団体連絡協議会」（若林章理事長）に委託して行ってきた難病相談については、新たに難病相談・支援員（保健師）を配置して充実を図る。
７月１日に東京都は、新たに「小児救急電話相談」をスタートさせた。東京都は昭和６２年に「母と子の健康相談室」を設置して、母と子の健康に関する不安や悩みごとについての電話相談事業を行ってきたが、７月１日からは、この「母と子の健康相談室」で新たに小児救急電話相談事業も開始。育児相談、妊産婦相談など、母子の健康相談全般に加えて、救急時にも対応できるようにした。
また、平成１３年からは、地域の医療に関する電話相談「患者の声相談窓口」を実施してきたが、相談件数が年々増加していることから、これまでは都庁内のみに設置されていた相談窓口を、７月１日に多摩地域の５か所の都保健所にも開設した。
さらに、これまでＮＰＯ法人東京難病団体連絡協議会に委託して実施してきた「難病相談」については、７月１日から新たに、難病相談・支援員（保健師）を増員配置して充実を図っている。受付場所についても、東京都が今年１０月の開設を目指して準備を進めている文京区の「東京都難病相談・支援センター」（旧都立大塚看護専門学校の後施設の一部活用）に移転し、将来的には、難病情報資料室、難病患者等日常生活用具展示コーナー、ピアカウンセリングなどと合わせた総合的な支援体制につなげたいとしている。
東京都は、こうした電話相談体制を拡充することで、安心して生き生きと豊かに生活できる東京の実現を目指したいとしている。
記事内の電話相談については、東京都サイト内下記を参照のこと。
- 「小児救急電話相談」について
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/kensui/news/presskensui040628.html - 「患者の声相談窓口」について
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/ian/news/pressian040628.html - 「難病相談」について
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/shippei/news/pressshippei040629.html
