行政 : 埼玉県、民間と連携して学力向上
6月17日、埼玉県(上田清司知事)は、子どもたちの「確かな学力」の定着・育成のため、NPOや学習塾の代表者らと連携して教材開発などを行う「学力向プログラム開発事業」を始めると発表した。
埼玉県が開始した「学力向上プログラム開発事業」では、子どもたちの「確かな学力」の定着・育成を目指し、児童の学習のつまずきの発見と、そのつまずきを克服していくための教育プログラムを開発する。
このプログラム開発に向けて、同県は、県教育委員会に研究開発推進委員会を設置し、6月23日には第1回研究開発推進委員会が開催された。
この委員会の構成メンバーは、学識経験者、教育関連のNPO関係者、学習塾代表、学校関係者など。委員会は、05年度中に学力向上のためのプログラムを作成する。プログラム作成にあたっては、県内10カ所の公立小学校を実践協力校に指定し、04、05両年度に学力診断テストを実施してテストの結果を統計的に検証。間違いの傾向やつまずきやすい部分を特定していく。
プログラムには、教師向けの具体的な指導方法や、子どものつまずきに応じた宿題や課題による家庭学習の充実などが盛り込まれる予定。
開発したプログラムや教材等については研究開発推進委員会で十分な検討・精査を行い、将来的には県下全ての小学校での活用を図る。
県教育局の担当者によれば、「この学習プログラムを開発して県下の小学校に普及することで、学習のつまずきに対する不安を解消することにつなげたい。開発事業としては2年間を予定しているが、その後は学年の範囲を広げ、科目数を増やしていきたい。教育関連NPOや塾などの民間のノウハウを活かして、落ちこぼれにつながる学習のつまづきを早期発見して解消していくことで、子どもたちの学力の向上を図りたい。」とのことである。
「学力向上プログラム開発事業」については、埼玉県サイト内、下記を参照のこと。
http://www.pref.saitama.jp/kyouiku/contents/news_sorce/n04061701.html