行政 : 市民アカデミア受講者募集
大阪経済法科大学のアジア太平洋研究センター(東京都港区)が、この秋、「人権と人間の安全保障」をメインテーマに、社会人や学生を対象とした公開講座「市民アカデミア2004」を開催する。グローバリズム、反テロ戦争、移住者搾取、子ども虐待、性差別など現代日本が直面する平和と人権のテーマに、新進気鋭の研究者やNGOスタッフが分析を加える。最初の講座は9月27日からスタートする。
アジア太平洋研究センターは、東京都港区麻布台に2003年4月にオープンした大阪経済法科大学附属の研究機関。
同センターでは、研究員による学際的な研究発表の場として月例の定例研究会を開催する一方で、日常的には、「人間安全保障・人身売買・搾取移住研究会」、「マイノリティ・ライツ研究会」などの6つの研究会が研究活動を行っている。
市民アカデミアは、このような研究成果を広く市民や社会人と共有していこうと開催されているもので、今年は昨年に続く2回目の開催となる。
市民アカデミアは、2つの連続講座と4つの特別講座で構成されている。
連続講座は「共生の政治経済学」コースと、「共生を哲学する」コースの2コース。
「共生の政治経済学」コースでは、国連のUNDP「社会開発」報告と「人間の安全保障」委員会報告をベースに、ジェンダーや植民地主義、海外援助のあり方などについて考え、「もうひとつの世界」を目指す連帯経済について論点を絞っていく。9月27日にスタートし、12月6日まで。
「共生を哲学する」コースでは、現代社会のもつ人種を巡る諸問題や共生の問題を哲学的・原理の問題として考察を加える。10月15日から11月20日まで。
両コースとも6回の連続講座と、修了証の授与式で構成され、授与式では両コースの受講者と講師陣とのディスカッションが予定されている。いずれも平日の夜に開催される。
特別講座は、「人権教育の現在」(全3回)、「人身売買など移住者搾取について考える」(全3回)、シンポジウム「歴史教育と共生~『心』が戦争を準備するとき」、シンポジウム「セクシャルマイノリティの人権と共生」の4講座が開催される。
特別講座は1講座ずつの受講も可能。
いずれも受講生を募集中。連続講座の受講生には、ほかの講座を半額で受講できる特典がある。
同センターでは、「巷に溢れる教養講座とはひと味違う、知的スパイスたっぷりの講座満載です。市民アカデミアを通じて『もう一つの日本』を発見してください」と講座への参加者を募っている。
市民アカデミアの詳細、申し込み先などは以下を参照のこと。WEB上からも受講申し込みが可能。
http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/