行政 : 栃木に2つ目の認定法人誕生
2004年9月30日、新たに「ウイメンズハウスとちぎ」(栃木県宇都宮市)が、国税庁長官の認定を受けて「認定NPO法人」となり、官報に公示された。栃木県内のNPO法人が受けた「認定」は、「青少年の自立を支える会」についで2件目。全国では、認定を受けたNPO法人の数は、これで25法人となった。
「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち一定の要件を備えて国税庁長官の「認定」を受けた法人。認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や企業などの団体が収める税金が軽減される仕組みで、寄附促進税制といえる制度だ。加えて、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される。しかし、認定を受けるための要件が厳しく、かつ複雑であることなどから、認定申請さえも行わないNPO法人がほとんどという状況もある。
この認定NPO法人制度は2001年10月1日からスタートしたが、制度開始からちょうど丸3年となった9月30日、栃木県宇都宮市のNPO法人ウイメンズハウスとちぎ(代表者:中村千惠子)が認定を受け、全国で25番目の認定NPO法人となった。栃木県内では、2002年に認定を受けた「青少年の自立を支える会」に次いで2番目の認定となる。
ウイメンズハウスとちぎは、女性の人権を守る視点から、暴力により心身ともに傷ついた女性たちの自立支援、弁護士への相談や裁判の援助などを行っており、2001年8月に法人として設立されている。
ウイメンズハウスとちぎの事務局長・仲村久代氏は、「あまりの煩雑さと厳しい審査にネをあげてしまいそうだった。認定されたからには、多くの方々からの寄附を期待し、DV被害女性のための力強い支援活動にあてたいと思っている」と認定を受けた抱負を語っている。
ウイメンズハウスとちぎの認定有効期間は、平成16年10月1日から平成18年9月30日までの2年間。この期間に同法人に寄附をした個人や企業などの団体は、所得から寄附金額の一定部分を控除できる。
認定NPO法人の一覧は、次の国税庁のホームページで。
http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm