行政 : 山形県、環境学習支援団体認定制度
山形県は、県内で環境関連施設の見学や講座開催などによる環境学習を行っているNPO法人などを、「山形県環境学習支援団体」として認定する制度を創設し、11月15日から認定団体の募集を開始した。環境学習の推進に取り組む民間団体を認定して公表することで、県民に質の高い環境学習の機会を提供し、環境保全への意欲の増進を図ることが目的。
山形県が創設した「山形県環境学習支援団体認定制度」の対象となるのは、山形県内で継続して環境学習を支援しているNPO法人、任意団体、企業、第三セクターなどの民間団体。
認定要件は、環境保全などの効果的な環境学習を推進していること、団体が設置する環境学習施設は原則として誰もが利用できる常設の施設で開館日時が利用しやすいこと、環境学習講座は原則として通年開催であること、利用料金が材料費などの必要経費を除いて原則無料であること、環境学習の専門スタッフがいること―など。
認定を受けると、団体名が公表され、県のホームページや広報紙で活動内容が紹介されるといった広報面での支援が受けられる。また、県は認定団体と協働で環境学習のイベントを開催することも計画している。
今年度の認定団体の募集は、11月15日から12月14日。
「山形県環境学習支援団体認定制度審査委員会」が書類審査、必要な場合は実地調査を行って認定の可否を決定する。今年度については、早ければ12月27日に認定書が交付される予定。
認定期間は特に設けられないが、活動内容、特に学習施設や講座内容に変更があった場合は、その旨を県に届け出なくてはならない。変更内容によっては認定を取り消すこともあるとのこと。
山形県環境企画課の担当者は、「環境について学びたくても、どこで学んでいいのかがわからない、といった声があった。一定の要件を満たす団体の施設、講座、イベントを紹介することで、より多くの人たちに環境学習に参加してもらえればと思っている。」と語っている。
「山形県環境学習支援団体認定制度」については、山形県サイト内、下記を参照のこと。
http://www.pref.yamagata.jp/11/press/1357.html