行政 : 大分県協働指針案、パブコメ締切迫る
大分県が、「大分県におけるNPOとの協働指針(仮称)」の骨子案に、パブリックコメントを募集しているが、締切が迫ってきている。募集は12月13日まで。県では、「指針策定にあたっては、なるべく多くの意見を反映したものにしたい。多くのご意見を」と呼びかけている。
大分県は、近年NPO活動が活発化し、福祉や環境、子どもの健全育成など様々な分野に広がっていることから、さらなる活性化と自立を促進し、行政・民間・NPOの3者が対等かつ自由な立場で協働する仕組みを構築するため、今年度から協働指針を策定すべく準備を進めてきていた。
このたびのパブリックコメントは、「大分県におけるNPOとの協働指針(仮称)骨子案」に対する一般からの意見を募集するもの。これは、7月に実施された県民アンケートや、10月から開催されている検討会議を受けて作成された。検討会議には、NPO関係者や市町村関係者も加わり、会議も公開で開催されている。
骨子では、NPOの定義や特色をふまえたうえで、協働する際には、互いの特色を尊重し、対等な立場で共通の目的を達成するために協力することを基本とした。また、協働推進にあたっては、県が率先してその環境整備に努めていく内容となっている。
さらに、大分県では、古く大友宗麟の時代からボランティア活動が行われ、世界最大級の国際車いすマラソン大会が実施されてきたことにも言及されており、歴史的にもボランティア活動が盛んであったことが盛り込まれている。
大分県県民活動支援室では、「大分県では、善意銀行が大分県から全国に波及したような実績もあり、古くからボランティア活動が活発であった土壌がある。このたびの指針では、このような活動やイベントが、全国的に誇れることであることを確認しながら、自信をもって、今後は一緒になってがんばっていきましょう、ということを発信したいと思っている。いただいた意見は、指針策定になるべく反映していきたいので、多くのご意見をいただきたい」と呼びかけている。
パブリックコメントの募集は12月13日までで、その後、検討会議において結果を集約、反映させていく。
指針の策定は2005年1月となる予定。
意見募集の方法や、骨子案については、以下を参照のこと。
http://www.pref.oita.jp/10400/advice/bosyu/h16/npo/