行政 : 横須賀市、NPOと協働で夜間電話相談
神奈川県横須賀市は、こころに悩みを抱える人を対象にした「横須賀こころの電話相談」を12月1日から始めた。相談時間は午後5時から午前0時まで。相談には、市が委託するNPO法人「三浦半島地域精神障害者の生活を支える会」のボランティア相談員が対応する。
12月1日から横須賀市が開始した「横須賀こころの電話相談」は、市が電話相談センターの管理運営、相談員の養成・研修を、NPO法人「三浦半島地域精神障害者の生活を支える会」(鈴木健二代表)に委託して実施している。
相談時間は午後5時から午前0時まで。市民を対象としているが、市民以外の相談も匿名で受け付ける。相談費用は無料で、利用者は通信料金だけの負担となる。
相談を受けるのは、「三浦半島地域精神障害者の生活を支える会」のボランティア相談員。現在、約50名のボランティアが登録しているとのこと。
市は、来春以降24時間態勢の電話相談を目指しており、ボランティアの養成講座を開催するなどの準備を進めている。
横須賀市の担当者は、「実績のあるNPOと協働することで、ボランティア相談員の協力も得ることができて、夜間の電話相談が実現した。24時間態勢にするためには、相談員の養成が必要。また、電話相談事業の中で相談員が遭遇する様々な問題に対応していくためには、相談員のブラッシュアップ研修も欠かせない。そういうことにもNPOの経験を生かしてもらえる。これまで電話をかけてきた相談者の多くが、誰かに聞いてもらうことで元気が取り戻せた、気分が晴れた、と言ってくれている。心が疲れた時に、気楽に電話してもらえればいい。」と語った。