行政 : 天童駅前に青色灯の民間交番開設
昨年12月21日、山形県天童市の天童駅前に24時間態勢の民間交番が開設された。昨年12月1日より、自治体、NPO法人、住民組織などが防犯活動に使うパトロール車両に青色回転灯を装備することが可能になったことから、この「交番」入り口にも青色回転灯が点されている。
昨今、空き巣やひったくり、子どもを狙った犯罪の抑止などのため、住宅街や駅前での自治体、町内会、NPO法人等によるパトロール活動が全国的に広がりを見せている。
昨年12月21日、山形県天童市のJR天童駅前には、町内会、商店街の有志らが運営する24時間態勢の民間交番が誕生した。
この民間交番の名称は「天童駅前パトロール館」。市の生活環境課によれば、同駅前の複合施設内にあったATMの移転跡を改造して開設したとのこと。この交番には町内会、商店街の有志、警察官OBなどがボランティアで交代で駐在。パトロール中の天童署員の立ち寄り場所ともなっている。ボランティアが駐在できない時でも、警察直通の電話が設置してあり、無人の場合でも対応できる。
また、昨年12月1日より、自治体、NPO法人、住民組織などが防犯活動に使うパトロール車両に青色回転灯を装備することが可能になったことを受け、交番の入り口には青色回転灯が点されている。
市の担当者は、「天童駅には警察による交番がなかったため、市民から不安の声が上がっていた。そうしたなかで、市が開設し、民間の有志の運営による交番が設置されることになった。この年末年始は、青少年の生活指導、歳末防犯活動の拠点としても、この交番が活用された。地域住民が防犯活動に取り組むことで、地域全体の防犯意識の高まり、犯罪の抑止につながっていくことを期待している。」と語っている。