行政 : 自民運動方針、NPOと信頼構築
1月18日、東京・高輪で開催された自民党の定期党大会で、05年の運動方針が確認された。昨年に続き、NPO・NGOとの政策対話をすすめ、信頼関係を構築していく姿勢を打ち出している。
1月18日に開催された第71回定期党大会では、小泉純一郎首相が年頭演説を行い、さらなる改革に取り組んでいくことを宣言した。
大会で承認された05年の運動方針のタイトルは、「新しい日本ーこの国を想い、この国を創るー」。重点政策として早期に新憲法の草案策定を目指すことや、教育基本法の改正などが掲げられた。
このなかで、NPO・NGOとの関係を重視し、政策対話を通じて連携をすすめていくことも盛り込まれた。
同党は、昨年の1月、団体総局のもとに新たに「NPO・NGO関係団体委員会」を設置し、NPOとの関係強化をすすめていた。運動方針では、この方向が改めて確認されたかたちだ。
NPOに言及された部分は以下のとおり。
新しい日本 ―この国を想い この国を創る―
前文
◆民意を反映する清新な政治へ党改革を断行
党改革実行本部では、公募制度の導入など、候補者選考プロセスの改善を中心にした改革、政治資金などの一層の透明化による政治倫理の確立、政策立案能力の向上、広報体制の充実、友好団体との関係再構築や新規団体との交流促進、民間非営利団体(NPO)・非政府組織(NGO)との連携、無党派層対策を含めた支持基盤の拡大、地方分権化の進展に適切に対応した組織基盤の強化など、「党改革の達成なくしてわが党の将来はない」という固い決意の下、当面する課題に積極果敢に取り組んでいる。党改革の根幹にあるものは「民意の反映」であり、「清新な政治の確立」である。真に信頼される国民政党として、国民に責任のある施政を実現するために、小泉改革と党改革とを表裏一体のものとして厳粛に受け止め、不断の努力・研さんにより与党として断固、推進していく。
第一章 党活動
2.盤石な党組織を確立しよう
(4) 友好団体との信頼関係を構築しよう
党と以前から友好関係にある各種団体との情報交換の強化と連絡体制の緊密化、また信頼関係の構築はもとより、将来の産業社会構造や、高齢化社会の到来をにらみ、昨年のNPO・NGO関係団体委員会の設置に続き、本年も各種NPO・NGOとの政策対話を通じて関係をさらに強化するとともに、既存の業界や団体とは別に、環境や健康産業、ナノテクやバイオというニュービジネスを中心に政策対話やタウンミーティングを重ね、ニューフロンティア協議会を組織本部に設置することを目指す。また各種団体協議会への新規加入の促進に取り組む。
運動方針の全文は以下のURLにアクセスすると読むことができる。
http://www.jimin.jp/jimin/jimin/toutaikai71/05_housin.html