行政 : 27番目の認定NPO法人誕生
2004年12月27日、国税庁長官の「認定」を受け、新たな認定NPO法人が官報に公示された。この法人は、障害者乗馬を推進しているRDAジャパン(東京都文京区)。これで、認定NPO法人の数は27法人となった。
「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち一定の要件を備えて国税庁長官の「認定」を受けた法人。認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や、企業などの団体が納める税金が軽減される仕組みで、いわば寄附促進税制である。加えて、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される。しかし、認定を受けるための要件が厳しく、かつ複雑であるため、NPO法人のうち認定を受けているのは、全体の0.13%にとどまっている。
今回認定を受けたRDAジャパン(代表:本好茂一)は、「障害を持つ人たちにも健常者と同じように乗馬や馬車操作を楽しむことを提供し、健康や暮しの質の向上を図ることを目的」に、乗馬などの楽しみを通じた障害者の社会参加、レクリエーション提供の活動をしている。
日本では、90年代から活動が始まり、2000年にNPO法人として認証を受けたが、英国のRDAは1964年以来の歴史を持ち、アン王女が総裁をつとめている。また、オーストラリア、シンガポール、香港、フィリピン、タイなどとも国際的ネットワークを持っている。
事務局長の長谷川修氏は、認定を受けた抱負を次のように語っている。
「もともとNPOとしての法人格を所得したのも、『認定』を取って寄附税制の支援を受けたかったから。事務局などはボランティアでやっているが、私たちの活動は、現在全国14箇所の拠点で展開しており、移動だけでも経費がかかる。認定を受けたことで、財政基盤をしっかりとさせていきたいし、活動拠点もさらに増やしていきたい」
RDAジャパンの認定有効期間は、今年の1月1日から平成18年12月31日まで。この期間内にRDAジャパンに対して寄附をした個人や団体は、所得から寄附金額の一定部分を控除できる。
RDAジャパンのホームページは、次のアドレスからアクセスできる。
http://www.pmet.or.jp/~pony/j/info.html
認定NPO法人の一覧は、次の国税庁ホームページから見ることができる。
http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm