行政 : NPOがスギ花粉飛散情報を発表
NPO法人日本花粉情報協会は、2月18日、スギ花粉の飛散が3月から本格化すると発表。同協会によれば、2004夏の猛暑の影響で、スギの雄花は全国的に多くなっており、昨年の数十倍、過去10年の平均の数倍の飛散が予測されるとのこと。
NPO法人日本花粉情報協会は、2000年11月に任意団体として設立され、2001年6月にNPO法人となっている。
日本花粉情報協会は、日本各地で花粉アレルギーの研究や花粉予報活動をしている研究所、ボランティア組織などと連携して、花粉アレルギーを引き起こす空中花粉を観察・測定のうえ集計して飛散状況を把握し、飛散状況の予測を行っている。そして、ホームページなどを通じて概活的な花粉情報の提供を続けている。
春に飛散するスギ花粉の量は前年夏の気象条件に大きな影響を受ける。雨が少なく日照時間が長く気温が高ければ多くなるとされており、同協会によれば、昨年の夏の猛暑の影響で、今年のスギの雄花は全国的に多くなっており、昨年の数十倍、過去10年の平均の数倍の飛散が予測されるとのことである。
2月18日に同協会が発表した今年の全国各地の飛散予測によれば、2月15日現在、スギ花粉が1月に飛散開始条件に至った地点は、南関東3地点(武蔵野市、富里市、南足柄市)。しかし、いずれも1月上旬だったために、その後寒気が予想外に強くなり本格的な飛散開始には至らなかったとのこと。2月になっても気温は全国的に低く推移し、北陸,東北北部,北海道では現在でも積雪があり、今年は例年よりこれらの地点は飛散開始が遅れる見込み。
関東以西の太平洋側では2月10日以降に飛散開始した地点が東海、南関東で数地点あり、近畿以西では17日に大量に飛散した地点もあり、いよいよこれからが全国的な本格飛散開始となるとのことだ。
同協会では、花粉症の患者が無防備に花粉を吸い込むと症状が重症化し、まだ発病してない人も大量の花粉を吸えば発病が早まるとされていることから、花粉症への警戒を呼びかけている。
なお、2月23日に関東地方では「春一番」が吹き、気温が16度を超え4月上旬の暖かさになり、花粉症を訴える人も増えてきている。
日本花粉情報協会のホームページは下記。
http://www.pollen-net.com/