行政 : NPO法人、ついに2万を超える
1998年12月1日にNPO法が施行されてから、NPO法人の数は右肩上がりに増えていたが、ついに今年1月末時点で2万を超えたことが明らかになった。
NPO法(特定非営利活動促進法)が1998年12月1日に施行されて以来、この法律のもとで法人格を取得するNPO法人(特定非営利活動法人)の数は右肩上がりに順調に増加してきたが、ついに2005年1月末時点で全国で2万を突破したことを内閣府が2月15日明らかにした。
NPO法人は、所轄庁である都道府県知事または内閣総理大臣の認証を受けて法人格を取得するが、この累計が1月末時点で2万350件となった。
認証数や認証申請受理数の最新の数字は、内閣府のホームページでも公開されている。
URLは http://www.npo-homepage.go.jp/data/pref.html。
なお、昨年1月末日の時点で法人数が約15000であったことから、ほぼ1年の間に5000法人が増えたことになる。
現在も、1ヶ月に400法人前後の認証があるため、今後も年間5000法人ずつ法人数が増えていくことが予想されている。
これまでのNPO法人の認証数推移は以下のとおり。
1999年11月26日 1000件突破 2001年10月5日 5000件突破 2003年2月28日 10000件突破
シーズ事務局長の松原明は、
「NPO法が成立した当時は1万くらいの団体が法人化するだろうと推計されていた。しかし、その2倍の数のNPO法人が施行後6年余りで誕生したことになる。この増加の背景には、社会の構造変化とともに、社会参加を求める市民が急速に増えてきていることがあると考えられる。
今起こっていることは、新しくNPOの世界に続々と人が入ってきているということだ。たいへん良いことだと考えるが、一方で、NPO活動の初心者も増えている。
数が一定の値に達した今、問われるのは質。NPOにしかできない独自サービスを提供して価値を高める必要がある。情報公開に務め、社会の信頼を確保することが欠かせない。」
とコメントしている。