行政 : 山形県サッカー協会、NPO法人化
任意団体である山形県サッカー協会(会長:桂木公平)は、現在NPO法人化を目指して準備を進めている。まもなく設立総会を開催し、6月を目標に法人申請予定。9月中には法人認証を得たいとしている。都道府県および地域にある全国55のサッカー協会のなかでNPO法人となるのは、この山形県サッカー協会が初めてとなる見込みだ。
山形県サッカー協会は、サッカーを通して県内のスポーツおよび文化活動に貢献することを目的とし、プロ・アマおよび男女を問わず、子どもからシニアまでを対象としたサッカーの普及発展のために、さまざまな活動を展開している任意団体。その歴史は、地区のサッカー協会としては1946年、県のサッカー協会としては1947年にまで遡る。
主には、各種大会の運営、各年代へのサッカーの普及、また、プロサッカーチーム「モンテディオ山形」への支援などを行っている。
全国には、都道府県のサッカー協会、また、東北、関東といった地域別のサッカー協会が55あるが、法人化しているのは18団体だけ。そのうち、財団法人が6法人、社団法人が12法人となっているが、これまでNPO法人となったサッカー協会はなかった。そのため、同協会が全国で初めてのNPO法人としてのサッカー協会となる見込み。
山形県サッカー協会は、現在でも組織編制や役員、事業内容や決算報告までホームページなどに掲載しており、情報公開が原則であるNPO法人への移行は容易だと考えられる。都道府県や地域のサッカー協会に、活動資金の一部として助成金を出している日本サッカー協会でも、地域基盤の強化のために、各都道府県サッカー協会に法人化を薦めていることから、山形県だけではなく、今後は他都道府県でもサッカー協会がNPO法人化することが予想される。
山形県サッカー協会理事長の川越進氏は、「法人としての社会的役割と責任を明確化し、これまで以上に山形の地域社会にサッカーを通じて貢献したい」と、NPO法人化による地域でのスポーツ振興への抱負を述べている。
山形県サッカー協会のホームページは、次のアドレスから。
http://www.yfa.jp/