行政 : ツナミ募金、NPO合計額9億円弱に
国際協力NGOセンター(JANIC)の調べで、国内のNPO(NGO)29団体がスマトラ沖大地震・インド洋大津波に関連して集めた寄附の合計額が3月24日時点で約8億8千万円、一団体平均で3040万円となっていることがわかった。
国際協力NGOセンター(JANIC)は、1月、2月に引き続いて、NPO(NGO)29団体、日本ユニセフ協会、日本赤十字社への3月24日時点でのスマトラ沖大地震・インド洋大津波の活動への寄附金額を、同日発表した。
調査によれば、国内のNPO(NGO)29団体への寄附金合計は約8億8千万円、平均すると一団体あたりの寄附金額は3040万円となっている。ただし、最低額の約22万円から最高額の2億3千万円まで大きくばらつきがあり、29団体の中央値をとると、約1480万円となる。
一方、日本ユニセフ協会は一団体で26億9千万円、日本赤十字社は一団体で約80億3千万円の寄附を集めていることもわかった。日本赤十字社は、NPO(NGO)の平均寄附額の264倍、中央値の金額の542倍となっている。
調査を実施したJANICの中川圭吾氏は、「他の災害への寄附などに比べると、社会的関心も高いため、比較的集まっているが、平均額の3040万円未満の団体が全体の8割近くと、偏りも見られる」と語っている。
また、寄附金額を多く集めているNPO(NGO)のほとんどは、国税庁長官の「認定」を受けた認定NPO法人、あるいは特定公益増進法人であり、寄附者が寄附金額を所得から控除できる仕組みを持った団体であることがわかる。
国際協力NGOセンター(JANIC)の3月24日発表の調査結果は、次のようになっている。
■団体ごとの寄付額(概算)3月24日現在
寄付額 | 備考 | |
---|---|---|
1 | 217,664円 | |
2 | 573,807円 | |
3 | 1,700,000円 | |
4 | 3,922,275円 | |
5 | 4,101,665円 | |
6 | 4,250,000円 | |
7 | 5,639,611円 | |
8 | 6,044,913円 | |
9 | 6,559,105円 | |
10 | 6,780,000円 | |
11 | 7,076,639円 | |
12 | 8,000,000円 | |
13 | 8,960,000円 | |
14 | 9,290,322円 | |
15 | 14,788,726円 | |
16 | 15,000,000円 | |
17 | 15,000,000円 | |
18 | 17,000,000円 | |
19 | 19,290,246円 | |
20 | 20,000,000円 | |
21 | 22,670,000円 | |
22 | 26,470,000円 | 特増 |
23 | 39,980,000円 | |
24 | 41,000,000円 | 認定 |
25 | 45,000,000円 | 特増 |
26 | 54,085,407円 | 特増 |
27 | 60,000,000円 | 特増 |
28 | 187,000,000円 | 認定 |
29 | 230,950,000円 | |
合計 | 881,350,380円 | - |
- 特増:特定公益増進法人
- 認定:認定NPO法人
■寄付額比較(概算)
団体名 | 寄付額合計 | 備考 |
---|---|---|
NGO29団体合計 | 881,350,380円 | 3月24日現在 |
日本ユニセフ協会 | 2,690,000,000円 | 3月18日現在 |
日本赤十字社 | 8,028,000,000円 | 3月22日現在 |
調査の結果は、国際協力NGOセンター(JANIC)の次のホームページからも見ることができる。
http://www.janic.org/janic/emerge/sumatra/sumatra_donation.html