行政 : 鳥取と滋賀、ネットで縦覧・閲覧開始
鳥取県と滋賀県は、4月1日よりNPO法人書類の電子縦覧・閲覧を開始した。提出された書類について、NPOの同意にかかわらず全て縦覧・閲覧しているのは、これまで内閣府のみだったが、新たにこの2県が加わり、3つの所轄庁で実施されることとなった。
NPO法人の設立認証書類などの縦覧、事業報告書などの閲覧について、NPO法人の同意に関わらず、所管する全ての法人の情報をインターネット上で公開しているのは内閣府のみだったが、2005年4月1日に、鳥取県と滋賀県も、同様のサービスを開始した。
両県とも、情報公開はNPO法の趣旨であり、NPO法人の透明性を促進することで、県民の利便性の向上を図りたいとしている。
ただし、提出書類のうち「社員のうち10人以上の者の氏名(法人にあっては、その名称及び代表者の氏名)及び住所又は居所を記載した書面」については、個人情報保護の観点から、書面による閲覧のみにとどめた。
なお、滋賀県については、インターネット上で情報を見るにあたっては、アクセス者の氏名や電子メールアドレス(あるいは住所)を入力する必要がある。
内閣府、鳥取県、滋賀県以外の所轄庁によるNPO法人のインターネット上での情報公開としては、これまで静岡県、千葉県、長野県、三重県も実施してきた。
しかし、静岡県、千葉県、長野県は、同意を得られたNPO法人の情報のみをインターネット上で公開、三重県は全てのNPO法人の事業報告書などをインターネット上で公開しているが、縦覧情報まではインターネット公開はしていない。
そのため、縦覧・閲覧の両方をインターネットで行っている都道府県の所轄庁としては、鳥取と滋賀が初めてとなる。
鳥取県と滋賀県のホームページアドレスは次のとおり。
- http://www.pref.tottori.jp/kyoudousuishin/npo/
- http://www.npo-shiga.net/hojin/