行政 : プロ野球のホークス、NPO設立を申請
プロ野球チームのソフトバンクホークスを運営する福岡ソフトバンクホークス株式会社は、4月20日、「ホークスジュニアアカデミー」のNPO法人設立申請を福岡県庁に行ったと発表した。同法人の目的は、地元九州を中心に日本の野球発展・普及に対する支援活動を行い、子どもの健全育成を図るというもの。
この「ホークスジュニアアカデミー」は、福岡ソフトバンクホークス株式会社の野球振興部が中心となり、ホークス選手OB、後援会、地元企業、行政機関、少年野球団体などが協力して設立されるもの。理事長にはホークスの元二塁手・桜井輝秀氏が就任する。
同会では、野球専門分野で培われた経験や運営力を活かし、子どもたちにスポーツをする喜び、達成感を与える事業を行いたいとしている。
具体的な事業内容としては、次の6つを掲げている。
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野球振興および技術普及
巡回型野球教室、指導者講習会、栄養講習会等の開催 -
身体能力向上に関する調査研究および普及開発
幼児の運動を促進し、身体能力を高めるプログラム作成 -
少年野球関係機関・団体との連絡・協調
九州各県内の少年野球連盟、幼稚園・保育園との連絡会議等の開催 -
地域住民の交流を図るイベント等の開催
親子、家族間等交流機会の提案 -
指導補助用具教材の制作・提供
野球教材・運動促進のための教材、技術解説等のDVD制作 -
情報提供
会報誌等の発行
福岡県からの認証を受けるには、2ヶ月間の縦覧期間を含めて最長で4ヶ月かかるため、NPO法人としての設立は今年の8月末頃になる見込みだ。
プロ野球界に関連したNPO法人設立としては、今年3月に認証申請したヤクルトの「つばめスポーツ振興協会」に続いて2件目。サッカーのJリーグやプロ野球など、徐々に地域へのスポーツ振興を通した貢献に力を入れる例が増えてきている。